大韓民国演劇祭 in 大邱
대한민국연극제 in 대구

同志社大学
学長 松岡 敬 氏
第2回大韓民国演劇祭in大邱が盛大に開催されますことを心からお慶び申し上げます。この度は、本学学生が主宰する劇団なかゆびをこの演劇祭に招聘いただきましたこと、同志社大学を代表いたしまして、厚く御礼申し上げます。
劇団なかゆびは2014年の劇団立ち上げ以降、精力的な活動を続けており、京都学生演劇祭2016では審査員特別賞を、全国学生演劇祭2017では審査員賞を受賞するなど今後もさらなる発展が期待されます。
本学の創立者新島襄は、「智識あり品行あり、自ら立ち自ら治むるの人民、いわゆる一国の良心とも謂う可き人々」の育成を目指して、同志社英学校を設立しました。いかに学術技芸に優れていても、それだけでは人間として十分ではない、真に人間といえる人は、教育があり、知識があり、品行がある人であり、そういう人こそが一国を支える人物になりうると考えたのです。この教育理念は、新島がアメリカ生活で自ら体得した自由の精神、国際人としての感覚を通して形成されたものです。本学では、学業を重んじるのはもちろんですが、課外活動を通して、密接な人間関係を構築し、社会力を身につけてほしいと思っています。新島精神、同志社教育の精神を忘れず日々の活動に励まれ、表現者として、人間として、更に成長していかれることを心から願っています。
韓国と同志社大学との関係については、戦前から多くの留学生を本学が受け入れてきたという実績があります。現在も中国人留学生に次いで400人近い数の留学生が本学で学んでおります。今回の演劇祭が両国において国際交流の出会いの場となり、演劇を通して他国の文化を理解し、将来にわたる友好関係と相互理解を一層深めて頂くことを切に願っております。
今回の演劇祭では、日頃の練習の成果を存分に発揮され、熱のこもったステージを繰り広げられることを大いに期待しております。そして、観客の皆様の心に響き、感動をお届けできれば、これ以上の喜びはございません。
最後となりましたが、第2回大韓民国演劇祭in大邱の開催にあたり、ご尽力された関係者の皆様に敬意を表するとともに、演劇祭の成功と、両国の親睦と交流がさらに深まることを心からお祈り申し上げまして、私の挨拶とさせていただきます。